MOL Shipping (Kenya)は、ケアゲート株式会社(”ケアゲート”)が主導する「プロジェクト・アフリカ」のチームリーダーであるキマニ氏との新たな人材派遣プロジェクトにおけるパートナーシップを結びました。ケアゲートは、質の高い介護サービスと介護人材のアウトソーシングにおける専門性で広く知られています。
キマニ氏は、ケニア人として初めて特定技能制度を通じて日本で就労した人物であり、ケニアの優れた人材を日本へつなぐ希望と可能性の象徴でもあります。
そんな彼のインスピレーションに満ちた歩みを知るために、今回の独占インタビューをぜひご覧ください。

Q1: 日本で働こうと思った理由は何ですか?
私は日本から輸入した自動車部品を販売するビジネスを始めたことをきっかけに、日本の文化や言語、暮らしに興味を持つようになりました。そこから、日本とケニアの両方で生活する方法について考えるようになり、特定技能制度の存在を知りました。そして、特定技能ビザの取得に向けて努力を始めることになったのです。
Q2: 言語やスキルの学習を開始してからビザを取得するまでのプロセスはどれくらいかかりましたか?
いろいろ調べていく中で、日本で働くには日本語の習得が必要だと知り、言語の勉強を始めました。日本語の習得には1年かかり、その後、3ヶ月間の技能トレーニングを受けました。さらに、日本での試験に向けた準備と受験に3ヶ月、ビザの取得にも3ヶ月を要し、日本で働き始めるまでに合計でほぼ2年かかりました。
Q3: 日本で経験した一番のカルチャーショックは何ですか?
「人との交流」の仕方において、カルチャーショックを感じました。ケニアやアフリカ全体では、社交の場においてもっと自由でオープンな雰囲気がありますが、日本に来てみると、どこか控えめで制約が多いように感じました。最初は、自分の日本語力の問題や人とのつながりの少なさもあって、友達を作るのが簡単ではありませんでしたが、今ではすっかり慣れてきました。

Q4: 日本で好きになったことは何ですか?
文化や生活、規律、そして仕事に対する姿勢など、すべてが好きになりました。日本の暮らしは、私が憧れていた理想そのものです。また、食べ物の種類がとても豊富で、そこも気に入っています。本当に日本が大好きです。
Q5: 日本語を学ぶ上で最も難しい部分は何ですか?課題を克服するためのヒントやコツはありますか?
言語を学ぶとき、人は最初「これは簡単かもしれない」と思う段階を通りますが、実際には「思っていたほど簡単ではない」と感じる壁にぶつかることがあります。日本語には、ふだんの話し方と丁寧な話し方があり、私にとってはその使い分けが特に難しかったです。人とたくさん会話をすることで言語は自然と身につきますが、私はその機会があまり多くなかったため、自分のレベルはまだまだだと感じています。
ただ、今はテクノロジーの進化で言語学習がとてもやりやすくなっています。AIとの会話を通じて練習ができるので、学習者はぜひそういったツールを活用して日本語力を高めていくと良いと思います。
Q6: 日本の企業に対して、ケニア人のどのような3つの特質をアピールしますか?
ケニア人は勤勉で倫理観があり、社交的です。そして多くの人が少なくとも3つの言語を使いこなして育っているため、新しい言語の習得にもとても柔軟です。これは、日本語をスムーズに習得する素地があることを意味しています。
キマニさんのインタビューは、いかがでしたでしょうか?
彼の真摯な努力とパイオニア精神は、これから日本で働くケニア人の可能性を大きく広げていくことでしょう!
私たちも、キマニさんと共に、介護人材の送り出しを力強く進めてまいります!