「ブログ」モザンビーク島：アフリカとアジアを結ぶユネスコ世界遺産の島

モザンビーク島は、モザンビークの中でも最もユニークな文化的宝石の一つであり、何千年にもわたる歴史が詰まっています。この島はユネスコ世界遺産であり、アフリカで最も文化的に重要な場所の一つです。モザンビーク北部、ナンプラ州に位置するこの小さくも重要なサンゴ礁の島は、かつてモザンビークの首都でした。

モザンビーク島の空撮

植民地時代を通じて、モザンビークの歴史はポルトガル人の到来から始まったかのように書き換えられてきましたが、モザンビーク島の人々はすでに農業、牧畜、鉱業、工芸、交易に根ざした豊かなコミュニティを築いていました。

1498年にヴァスコ・ダ・ガマがモザンビーク島に上陸したとき、島はザコエジャ首長によって統治されており、海外貿易を管理し、どの外国商人が取引できるかを決めていました。この島は7世紀からインド洋ネットワークの重要な拠点であり、アフリカとアジアを結んでいました。その戦略的な位置は、インド洋を横断する船の寄港地となり、商人や船乗りが食料等を補給できる場所として、初期のグローバリゼーションに大きく貢献しました。

モザンビーク島の16世紀の地図。島の街並みや要塞、周囲の海に浮かぶ船が描かれている。

1598年にピーテル・ファン・デン・ケーレによって彫られた地図

モザンビークは必ずしもイスラム教国として知られているわけではありませんが、同国、特にモザンビーク島におけるイスラムの影響は、1世紀初頭までさかのぼることができます。アラブ商人は、イスラム教が沿岸部に広く広まる前から、すでに現地コミュニティと交易を行っていました。このイスラム的なアイデンティティは、社会や建築様式に影響を与えました。ビジネスにおいても、イスラムの慣習が取引のルールとなっていました。

今日、モザンビーク島は観光地として知られ、要塞、聖堂、難破船博物館、職人コミュニティなどが点在しています。島の著名な建物には、1640年にイエズス会のカレッジとして建てられ、その後総督公邸として使われ、現在は博物館となっているサンパウロ宮殿と礼拝堂があります。また、慈善協会によって運営されているミゼリコルディア教会内の聖なる美術館（優れたマコンデ族の十字架を展示）、サント・アントニオ教会、ミゼリコルディア教会、ノッサ・セニョーラ・デ・バルアルテ礼拝堂などもあります。

歴史的な建築と異国情緒ある街並みを散策しながら、地元の人々の温かい笑顔や新鮮なシーフード料理を味わうのも大きな魅力。深い文化と美しい自然が調和したモザンビーク島は、日常を離れて新しい体験を求める旅行者に強くおすすめできる場所です。